[レポート] VMware Cloud on AWSとAmazon FSx for NetApp ONTAPを連携するワークショップに参加してきた #STG405 #AWSreInvent

[レポート] VMware Cloud on AWSとAmazon FSx for NetApp ONTAPを連携するワークショップに参加してきた #STG405 #AWSreInvent

Clock Icon2023.12.06

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こんにちは、AWS事業本部の荒平(@0Air)です。
AWS re:Invent 2023では、ラスベガスへ現地参加していました。

本エントリでは、参加したビルダーズセッション「STG405-R1 | Rightsizing VMware Cloud on AWS compute and storage [REPEAT]」について紹介します。

3行まとめ

本記事の内容を要約しました。

  • VMware Cloud on AWSとAmazon FSx for NetApp ONTAPを組み合わせ、ホスト数を減らすことでコストを削減
  • 新インスタンス(M7i)が発表され、これからもこの組み合わせはメジャーになる
  • データストアの拡張は、簡単な操作をいくつか行うのみで、数分で完了

セッション概要

VMware Cloud on AWS の導入が加速する中、企業はストレージの負荷が高いワークロードの容量を拡張する必要性を感じています。
このハンズオンセッションでは、クラウド・ストレージをクラウド・コンピュートから独立して拡張し、コストを削減および管理する方法をご紹介します。
また、VMware Cloud on AWS上で実行されているワークロードに、Amazon FSx for NetApp ONTAPを補完的なデータストアとして統合し、TCOを削減する方法をご紹介します。

スピーカー

  • Aaron Dailey
  • Luke Miller
  • Virgil Ennes
  • Jay Horne
  • Mike Houle

レベル

  • 400 - Expert

セッション内容

全体的な流れとしては、FSx for NetApp ONTAPおよびVMware Cloud on AWSのエキスパートから各製品についての説明があり、ハンズオンを実施する流れでした。

VMware Cloud on AWS / FSx for NetApp ONTAP の組み合わせ

  • VMware、AWS、NetAppによる共同ソリューション
  • オンプレミス顧客は90%が共有ストレージを利用し、コンピュートとストレージをそれぞれ独立してスケール
  • ワークロードの65%はストレージ負荷が高い (CPU, メモリが十分に活用されておらず、必要なストレージを確保するためだけに余らせている状態)
  • 2万社以上がNetApp ONTAPを利用
  • 外部データストア(FSx for NetApp ONTAP)を利用することで、低所有コストを実現

データストアを超えるストレージ

Amazon FSx for NetApp ONTAPは以下の特徴を持っており、VMware Cloud on AWSと親和性が高い

  • マルチテナントでありマルチプロトコル(NFS, SMB, iSCSI)に対応
  • ストレージ負荷の高いワークロードに対応し、TCOの削減が可能
  • 高いスナップショット性能
  • セカンダリリージョンへのレプリケーション、ディザスタリカバリが構築可能

また、このセミナーの前日に新インスタンスタイプ(M7i)の対応が発表され、このインスタンスタイプでは外部のデータストアが必須であるとのことでした。
この組み合わせは今後も鉄板になると思われます。

ワークショップ内容

ワークショップにて実現した構成図です。
ラボは3本立てで、ラボ1ではAmazon FSx for NetApp ONTAPとVMware Cloud on AWSを接続し、ラボ2にて仮想マシンをFSxNストレージへStorage vMotionしました。

そして、ラボ3にてFSxNボリュームを拡張して完了です。

データストアの接続手順に関しては、DevelopersIOでも執筆しておりますので、併せて御覧ください。

データストア拡張の流れ

Amazon FSx for NetApp ONTAPを利用したデータストアは、コンソールから簡単に拡張することが可能でした。

まず、Amazon FSx for NetApp ONTAPのStorage VM(SVM)を選択します。

拡張したいボリュームを選択し、「Update volume」をクリックします。

拡張後のボリュームサイズを指定します。200GB → 400GB
(ワークショップで指定される手順だと、デフォルトで409600 GiBを指定することになりますので、注意が必要でした)

数分後にvSphere Clientのデータストアを「REFRESH」すると、無事200GBから400GBに拡張されていました。

感想

Amazon FSx for NetApp ONTAPとVMware Cloud on AWSの連携を学ぶためのセッションでした。
しっかりとこのアーキテクチャにおけるメリットから話があったので初心者の方でも分かりやすい内容でした。

ビルダーズセッションの醍醐味ですが、実際にサービス開発に携わるようなエキスパートが来ていたので、いくつか質問をしてみました。
今後のロードマップにも関係しそうなことも教えてもらえて学びが深かったです。

このエントリが誰かの助けになれば幸いです。

それでは、AWS事業本部 コンサルティング部の荒平(@0Air)がお送りしました!

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